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クラウド & インフラストラクチャ

クラウドソリューションとITインフラストラクチャサービス

AWS、Azure、データセンター、仮想化、ネットワーキングなど、クラウドとインフラストラクチャに関するサービスをご紹介。在日企業のIT基盤構築・運用・移行をバイリンガル対応で支援します。

「全拠点クラウド移行」と日本の現実

グローバル本社から「来年度中にオンプレミスを全廃してクラウドに統一する」という方針が降りてきた。しかし、NTTのフレッツ回線契約、データセンターのラック年契約、日本固有のキャリア調達プロセス。これらを本社にどう説明し、どう折り合いをつけるか。

イソリアは在日外資系企業のインフラを26年以上支援してきました。日本拠点の実情をグローバル本社に正確に伝え、双方が納得できるインフラ構成を設計・実装・運用します。

クラウドソリューションと移行

オンプレミスインフラストラクチャ vs. クラウドインフラストラクチャ

  • ハードウェアの高額な初期投資
  • キャパシティ計画のための長期コミットメント
  • スケーリングに数週間または数ヶ月が必要
  • 継続的なメンテナンスとアップグレード
  • 限られた地理的リーチ
  • 従量課金制、設備投資不要
  • 必要に応じて柔軟にスケーリング
  • 分単位での即座のリソース提供
  • プロバイダーがインフラストラクチャを管理
  • グローバルリージョンと可用性

もちろん、現実はこれほど単純ではありません。日本の商習慣では、データセンター契約は年単位が一般的で、途中解約には違約金が発生します。NTTの回線も最低利用期間があり、クラウドへ即座に切り替えられるわけではない。イソリアは、こうした日本側の制約を本社が理解できる言葉で説明し、段階的かつ現実的な移行計画を立てます。

クラウドプラットフォームの選定

「AWSかAzureか」という議論は、本社側ですでに決まっている場合もあれば、日本拠点に選定を任されている場合もあります。いずれにせよ重要なのは、各プラットフォームが日本でどう動くかを理解していることです。

AWSは東京・大阪の2リージョンを持ち、日本で最も導入実績が多い。EC2、S3、RDS、Lambdaなど幅広いサービスが揃っており、日本語のサポートも手厚いため、本社がAWSを標準とする場合でも日本拠点が困ることは少ないでしょう。

Azureは、すでにMicrosoft 365を使っている企業にとって自然な選択肢です。Active Directoryとの統合、Azure Arcによるハイブリッド環境の管理など、Microsoft中心のIT環境で力を発揮します。東日本・西日本の2リージョンがあり、日本語ドキュメントも充実しています。

GCPはデータ分析やAI/ML領域に強みを持ち、BigQueryやKubernetes Engineの評価は高い。Google Workspaceを採用している企業や、データ駆動型のワークロードを計画している場合は有力な候補になります。

プラットフォーム比較

プラットフォーム 日本のリージョン 主な強み 最適な用途
AWS 東京 (ap-northeast-1)
大阪 (ap-northeast-3)
最も幅広いサービス、成熟したエコシステム、日本での強い実績 エンタープライズアプリケーション、複雑なアーキテクチャ、柔軟性が必要な場合
Azure 東日本
西日本
Microsoft 365統合、ハイブリッド機能、エンタープライズID管理 Microsoft中心の環境、ハイブリッドクラウド、Active Directory統合
GCP 東京 (asia-northeast1)
大阪 (asia-northeast2)
データ分析、機械学習、Kubernetes、Google Workspace統合 データ駆動型アプリケーション、AI/ML、コンテナワークロード

クラウド移行:日本ならではの段取り

海外本社が一斉切替(ビッグバン移行)を好む場合でも、日本ではフェーズを切って進めることを推奨します。理由は明確で、通信回線の解約予告期間、データセンター契約の更新タイミング、年度末の繁忙期など、移行スケジュールに影響する「日本のカレンダー」が存在するからです。

移行プロセス

アセスメントと計画
インフラストラクチャのインベントリ、依存関係のマッピング、移行戦略の策定
アーキテクチャ設計
クラウドアーキテクチャの計画、セキュリティ設計、コストモデリング
移行の実行
段階的な移行、データ転送、アプリケーションのデプロイメント、テスト
最適化と引継ぎ
パフォーマンスチューニング、コスト最適化、知識移転、運用準備

最初のアセスメントでは、現在のインフラの棚卸しだけでなく、各システム間の依存関係を明らかにします。日本のERPが本社のSAPとどう連携しているか、ファイルサーバーの共有ドライブを誰が使っているか。移行の順番を間違えると業務が止まるため、ここが最も時間をかけるべきステップです。

設計フェーズでは、リフト&シフト(そのまま移す)、リプラットフォーム(一部を調整して移す)、リアーキテクト(クラウドネイティブに作り直す)のどれが各ワークロードに適しているかを判断し、コスト試算を本社に提出します。グローバルの調達チームが日本のクラウド料金体系を理解していないことは多いので、ここでイソリアが橋渡し役になります。

移行後は、リソースの適正化とコスト最適化に取り組みます。Reserved InstancesやSavings Plansの適用、不要リソースの整理、パフォーマンスのチューニングを行い、実際の利用状況に合った運用コストに落ち着かせます。

オンプレミスインフラストラクチャ

日本でオンプレミスが残る理由

「なぜまだオンプレミスを使っているのか」海外本社からよく聞かれる質問です。答えは一つではありません。製造業の工場ラインに直結した制御システム、金融機関の低レイテンシ要件、あるいは個人情報保護法やマイナンバー法に基づくデータ所在地の要件。いずれも合理的な理由があり、イソリアはその根拠を本社に説明する資料作成もサポートします。

データセンターの運用には、サーバーやストレージの設計・実装から、VMwareやHyper-Vの仮想化基盤構築、SANやNASの構成、HA・DRの設計まで含まれます。日常の運用としては、24時間365日の監視、パッチ管理、セキュリティアップデート、キャパシティ計画を行い、問題発生時にはベンダーとの調整やエスカレーションも代行します。

データセンターの移転が必要な場合は、既存機器の監査、移転スケジュールの策定、ダウンタイムを最小限にする実行計画を作成します。日本のデータセンター事業者(Equinix、AT Tokyo、IDC Frontierなど)との調整はすべてイソリアが対応します。

ハイブリッドとマルチクラウド:現実的な落としどころ

実際のところ、多くの在日外資系企業のインフラは「完全クラウド」でも「完全オンプレミス」でもなく、その中間にあります。本社がAWSを標準としていても、日本の基幹システムはオンプレミスに残る。ある部門はAzureを使い、別の部門はGCPのBigQueryを活用している。こうした混在環境を一元的に管理し、コストとセキュリティの両面で可視化するのがイソリアの役割です。

ハイブリッドクラウドアーキテクチャ

ハイブリッドクラウドアーキテクチャ図

ハイブリッド環境では、クラウドとオンプレミスのワークロード配置を最適化し、データ同期とレプリケーションの設計、統合管理ダッシュボードの構築を行います。マルチクラウド戦略を取る場合には、各プラットフォームの強みを活かしたワークロード配分、ポータブルなアーキテクチャの採用によるベンダーロックイン回避、IDとアクセス管理の一元化を進めます。本社のグローバルポリシーと日本拠点の実運用を矛盾なく両立させる設計が求められます。

ネットワーキングと通信

日本の通信事情を本社に伝える

日本の通信市場は、海外とは大きく異なります。NTT東西のフレッツ回線が圧倒的なシェアを持ち、回線の開通に2〜4週間かかるのは普通のこと。「なぜ翌日に開通しないのか」と本社から聞かれたら、日本の通信キャリアの仕組みを説明する必要があります。イソリアはNTT、KDDI、Softbankとの調整を代行し、回線調達からプロビジョニング、サービスレベル管理までバイリンガルで対応します。

エンタープライズネットワークの設計と構築では、LAN/WANアーキテクチャの設計、構造化配線とワイヤレスソリューションの導入、ネットワークセグメンテーションによるセキュリティ強化、冗長化による高可用性の確保を行います。

SD-WANとクラウド接続

グローバル本社がSD-WANの全社展開を進めている場合、日本拠点の導入は特有の課題を伴います。フレッツ回線との組み合わせ方、インターネットブレイクアウトの設計、AWS Direct ConnectやAzure ExpressRouteによるクラウドへの直接接続。日本のネットワーク環境に合わせた最適化が必要です。

ネットワークセキュリティについては、次世代ファイアウォール、VPNとセキュアリモートアクセス、ネットワークアクセスコントロール、DDoS対策を導入・運用します。

仮想化とコンテナ

既存の仮想化基盤の扱い

日本の多くの企業ではVMware vSphereが広く使われていますが、Broadcomによる買収後のライセンス変更で、費用面を見直す動きが加速しています。選択肢はいくつかあります。vSphereを継続しつつコスト交渉を行う、Hyper-Vやオープンソースのプロキシモックス(Proxmox)へ移行する、あるいはコンテナ化を進めてKubernetes基盤に移す。どれが正解かは環境によるため、イソリアは既存のワークロードを分析した上で、現実的な移行パスを提案します。

コンテナやKubernetesを導入する場合は、クラスター設計、アプリケーションのコンテナ化、CI/CDパイプラインとの統合、監視とロギングの整備を支援します。マネージドKubernetesサービス(Amazon EKS、Azure AKS、Google GKE)の選定と実装もお任せください。本社がグローバルでKubernetesプラットフォームを標準化している場合は、日本拠点への展開をスムーズに進めます。

インフラの監視と運用

見えないものは管理できない

インフラ監視は、CPU・メモリ・ディスク・ネットワークといった基本メトリクスの収集から始まり、アプリケーションパフォーマンスの監視、ログの集約と分析、アラート管理とインシデント対応まで含みます。問題は、本社が使っているDatadogやNew Relicなどのツールが日本側で適切に設定されていなかったり、逆に日本独自のツールで監視しているためグローバルのダッシュボードに統合されていないケースが多いことです。イソリアは、グローバル標準のツールと日本の運用ニーズを整合させます。

キャパシティ計画では、トレンド分析に基づく成長予測を行い、「今の構成であと何ヶ月持つか」「次年度の予算にどれだけ計上すべきか」を具体的な数値で示します。本社の予算申請サイクルに合わせたレポートも作成します。

Infrastructure as Code

Terraform、CloudFormation、ARMテンプレートなどを使ったインフラの自動管理は、構成のドリフト防止と変更管理の徹底に不可欠です。Ansible、Chef、Puppetによる構成管理やCI/CDパイプラインの構築も含め、「手作業でサーバーをいじる」運用から脱却するための仕組みを導入します。

なぜイソリアなのか

NTTやKDDIとの通信回線交渉、計画外ダウンタイムゼロでのデータセンター移転、AWS・Azure・GCPにまたがるクラウド移行など、日本で26年以上インフラストラクチャを管理してきました。ベンダーコミッションは受け取らないため、推奨内容は御社の状況に合ったものになります。バイリンガルチームが、日本の現場スタッフとグローバル本社の双方をサポートします。

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